空間づくりでは、壁や家具の配置で大枠が決まるものの、最終段階において、何をどう組み込むかで、その場の雰囲気や質感は大きく変わる。絵画やミラーと同じように、ラグは加えるだけで空間全体の印象を決定する重要な役割のひとつだ。主役を引き立てながらも室内全体に立体感を与え、クオリティを高めるためには、既製品に頼らない柔軟な対応力が欠かせない。
Epilogue(エピローグ)は、クラシックな織の美しさと現代的なスタイルを融合させたオーダーラグコレクション。欧州製の高品質なカーペットをベースに、自然や有機的な幾何学から着想を得たデザインを展開。光や空気感を想起させる抽象的なモチーフも多く、色の濃淡、パイルの高さといった緻密な工夫が、住まいに奥行きと品格をもたらす。

このシリーズの大きな特徴は、4m×5mを超える大柄のビッグリピートと、ランダムカットによる一点物のようなオリジナリティだ。切り出し位置によって異なる表情が生まれ、他にはない魅力を演出する。加えて、高精度裁断技術により様々なサイズや形状が実現でき、円形や楕円といった基本形から変形まで幅広く取り入れられるため、建具や家具との調和を重視した設計にも役立つ。
さらに、縁加工も4種類が用意され、ロック糸やテープのカラーを選択できるなど、ディテールにこだわったパーソナライズが可能。全品が防炎仕様で、一部重歩行にも適しているため、ホームユースだけでなく、ホテルのラウンジやマンションの共有部などでも安心して使用できる点は、プロの現場での信頼につながるだろう。
Epilogueは、インテリアを物語の最終章のように美しくまとめ上げる存在である。1cm単位でのオーダーシステムや、柄位置の指定をしないカット方式が、一枚ごとの個性を生み出す。ラグが単なる装飾ではなく、設計思想や美意識を映し出し、感情や記憶を包み込む余韻としての機能を担う同商品は、リフォームにおける上質な仕上げとして確かな提案力を発揮するはずだ。