お部屋の雰囲気をワンランクアップさせるには、絵画や植物さらにはインテリア小物などの使い方が鍵になる。とはいえ、いざスタイリングを行ってみると、何を選べばよいのか迷うものだ。そんな方に、「ポスター感覚」でカジュアルに室内のトーンをガラリと変えられる、Ciel Glue (シエルグルー) のアートワークをおすすめしたい。
Ciel Glueは、ポルトガルを拠点に活動するフランス人アーティスト。古い雑誌や百科事典およびポストカードなどを使って、独自の観点からコラージュを制作している。かつて誰かに読まれた書物のページを切り取り、再構成することで新たな物語を生み出す。忘れ去られた紙を「素材」として救い上げる姿勢そのものが、クリエイティブの出発点だ。
彼の作品は、現実と非現実を交差させる印象的な構図が特長だ。サーファーが宇宙を泳いだり、スキーヤーが雲の上を滑ったりと、見る人の想像力を刺激し、「くすっと笑える」ような遊び心と、「どこか懐かしい」と感じるノスタルジーが胸に響く。ヴィンテージ特有の色あせや印刷のドットをあえて残し、デジタルアートには出せない「温かみ」と「歴史」を表現することで、主張しすぎず、それでいて量産ポスターとは異なる奥行きを持つ。

役目を終えた紙媒体を用いて、経年変化をそのままに別の価値を与え再構築する手法は、アップサイクルという考え方とも重なる。環境に配慮されているという視点は、提案時の差別化にもつながるだろう。
サイズはデスクや棚上に最適で、ワークスペースやベッドサイドにも収まりがよい30×40cmと、リビングに存在感を与える50×70cmの展開。フレームは付属せず、フックに掛けるか立てかけるだけで飾れ、シンプルな壁面のアクセントから、こだわりたいシーンの一部まで、場所を選ばず家中どこでも空間を彩れる点も魅力だ。季節ごとにアートを着替えるという新しい楽しみ方を、暮らしのアイデアとして取り入れてみてはいかがだろうか。