ライフスタイルの多様化に伴い、見た目の美しさと使いやすさを両立した収納へのニーズが高まっている。部屋の広さや形状に合わせてぴったり収まるオーダーアイテムを取り入れることが一般的になりつつあり、後から買い足すのではなく、最初から空間に合わせて取り付けるスタイルが人気だ。
また、施工現場ではサイズに合わせて加工された材料を使うことで、手間や時間を減らす工夫が進んでおり、工期の短縮や廃材の削減といったメリットが評価されている。
こうしたニーズに応えるのが、『集成材を使ったワークデスクで、ストレスフリーな仕事環境を提案』で紹介した、株式会社ヤマシタが手がける『シェルフスターシリーズ』だ。
住宅の間取りや用途に合わせてミリ単位でオーダーできる、収納用の棚板と金具がセットになったプロダクト。
Mighty Board (マイティーボード)、Easy Board (イージーボード)、Natural Board (ナチュラルボード)の3タイプがあり、今回はMighty Boardを紹介しよう。
マイティー=強大 / 強靭という名前の通り、表面には硬度9Hの低圧メラミンを採用し、ポリ合板やオレフィンシートと比較して耐傷性・耐汚性に優れている。
カラーは単色6色と木目柄10色の計16色。単色ではソフトエンボスとフラット加工があり、木目柄はリアルな木肌の再現にこだわって仕上げている。小口処理にも配慮し、標準の0.5mmテープに加え、ローカン貼2mm(2R仕上げ) にも対応。また、両面化粧仕上げで貼り合わせが不要となり、納期の短縮とコスト削減に直結するだろう。
素材にはパーチクルボードを用いて、環境負荷を抑えたサステナブルな建材であることも魅力の一つ。加えて、ホルムアルデヒド拡散等級でF☆☆☆☆を取得しており、住宅性能表示制度にも適合しているのが嬉しい。
階段メーカーというイメージが強い同社だが、木材全般を扱う総合メーカーとして、より幅広い建築資材への展開を図っている。意匠性 / 機能性 / 環境性のすべてにおいて高水準を実現するヤマシタの建材は、木材の新しい可能性を体現する製品として注目したい存在だ。