住まい手の潜在的なニーズに応えることも、快適なライフスタイルには非常に重要だ。例えば、一般的には住まい手自身で選ぶ事の多いエアコン。風が冷たすぎる、暖房時に乾燥する、運転音が睡眠を妨げるといった声は意外と多い。このような製品の提案を住宅事業者が行うことは、自社の価値を高めるひとつの手法にもなるはず。
現代の住まいは断熱性能が格段に向上したとはいえ、快適な室温を保つエアコンは必需品。そこで以前、【眠りの質を向上させる寝室用エアコン、株式会社フジタが開発した「眠リッチ」】の記事でも紹介した、株式会社フジタの新製品をオススメしたい。
同社の寝室用パネルエアコン「眠リッチ」は、風や音によるストレスを軽減し、快適な眠りを提供するために開発された。特殊素材の『サーモテックファイバーパネル』により、身体に風が直接当たることなく、室内全体を快適な温度に保つことができるのだ。
今回、現行品の天吊りスマートタイプに追加する形で、新たに壁掛けタイプが登場した。同商品は既存のエアコン設置位置や補強部分を活用して取り付け可能で、施工が簡単なことが特長。また、輻射熱を放つための天井パネルは、現行品に比べて約20%も小型化され、サイズは厚さ16mm×幅1,500mm×奥行1,244mm。天井から30cm以内に収まるため、下がり壁やカーテンなどへの干渉に配慮された設計もポイント。
もちろん、独自開発の特殊繊維で編み込んだ『サーモテックファイバー』を使用した効率的な冷暖房能力を継承しているので、性能についても安心だ。
新しい「眠リッチ」の壁掛けタイプは、天井内部の下地補強や設置の負荷が軽減され、作業時間の短縮が期待できる。住宅事業者と住まい手にとっても大きなメリットと言えよう。技術の進化を活かし、住まい手の理想を上回る提案ができるのは、この製品の持つ大きな魅力に他ならない。